Misa’s Mindfulness Blog

心理カウンセラーが日英中のパワーワードをご紹介します。

<中国語⑥>傾聴することの大切さ

心のストレスを減らすには、思いのたけを内側から外に吐き出すことが大事です。苦しいな、きついなと思ったら積極的に言語化するようにしましょう。

聞いてあげる側は、相手の感情に反論はせずに、時折うなずいたり、共感したりしながら真摯に聞いてあげる姿勢を持ちましょう。傾聴は、人間関係を円滑にするのに最適な方法です。

本日は、相手の声に耳を傾けることの大切さを表した中国語のご紹介です。

 

 

 

1. 本日のMindfulness word

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中国語

心里的委屈若有人倾听,便会减少几分;开心的事情若有人分享,就会增加几倍。

委屈/wěiqū : 悔しい、残念な。

若...便.../ruò…,biàn… : もし…なら、…になる。

倾听/qīngtīng : 耳を傾ける、傾聴する。

开心/kāixīn : 楽しい、嬉しい。

分享/fēnxiǎng : 共有する。

增加/zēngjiā : 増加する。

 

日本語

誰かが耳を傾ければあなたの心の不満は減り、心が共有されれば幸せに感じることが増えます。

 

 2. 意味を深堀りして考える

苦しい時の心の状態

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自分が何かの悩みに直面して心が苦しい時は、自分の心と向き合うことが大変です。

例えば大切な人と別れたばかりの人は、新しい人を見つけるにはどうしたら良いのだろうといったような未来のことを考えることはできずに、私の何が悪かったんだろうとか、あの時こうしてれば別れなかったのだろうかなど、過去の出来事に執着することをしてしまうがちです。

まるで出口のない洞穴に迷い込んだような閉塞感無気力感を味わうことが多いと思います。

 

吐き出すということ

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そんな状態だからこそ、自分の感情を外に吐き出すということがとても大事です。

自分の中のモヤモヤを言葉にすることにより、自分は今どんな状態なのかが分かるようになります。彼との関係が切れてしまったこと自体が悲しいのか、彼に最期に想いを伝えられなかったから後悔しているのか、自分の気持ちが苦しい原因は何処にあるのかが明確になります。想いを伝えられなかったことを後悔しているのであれば、メールを一通送って少しすっきりすることもありますし、再度話を聞いてもらう機会を作ることだってできます。

自分の今の状態をしっかり認識できれば、苦しさから抜け出すには何をしたらよいのかと考えるようになります。心のもやもやを頭でぐるぐると終わりなく考えるより、はるかに心がすっきりする感覚があると思います。

 

傾聴の大切さ

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日本は残念ながら自殺がとても多い国ですが、問題として悩みを吐き出せる人がいないもしくは悩みを傾聴してくれる人がいないということが原因だと私は考えます。

傾聴とは、話をただ聞くのではなく、注意を払い、より深く丁寧に話者へ耳を傾けることを指します。自分の聞きたいことを聞くのではなく、相手が話したいこと、伝えたいことを、共感しながら聞いてあげるということです。

もし自殺に追い込まれるくらい苦しい状態に直面しているならば、まずは自分から心のモヤモヤや悩みを全部吐き出すことをしてほしいと思います。そして聴く側はその人の気持ちに寄り添いながら、真摯に話を聞いてあげるということが大切です。

 

共感することによる心の変化

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最も追い詰められている状態の時は、人と会うことさえ大変な時もありますが、できるだけ誰かに話を聞いてもらう時間を設けるように心がけたいものです。

話を聞いてもらい悩みに共感してもらえると、自然と自分は一人じゃないという安心感を得られ、苦しみから立ち直るきっかけになる場合が多いからです。聴いてもらう人は友達や家族でなくても構いません。

私は苦しかった時に初めて精神科に行き、先生にじっくり話聞いてもらっていた時に、思いを言語化することによって、こんな思いが私の心にあったんだとか、こんなに傷ついていたんだと頭の中で考える時には出てこない、新たな発見が多々ありました。そして何よりも先生が私の気持ちを否定せずに、ひたすら聞いてくれたこと、共感してくれたことに救われました、心が軽くなったということがありました。

 

学校生活やビジネス上でも重要な傾聴

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傾聴の効果があるのは、何も苦しんでいる人に対してだけではありません。人とのコミュニケーションの中に、傾聴をほんの少し取り入れるだけで関係性が良くなる話がスムーズに進むということが良くあります。

私は仕事上、取引先にこちらの要望を伝えて実行していただくということが多いのですが、こちらからの要望を一方的に伝えるのではなくて、先方がどのような課題や悩みがあるか傾聴した上でこちらの思いを伝えるという順序で話を進めていくと、話が円滑に進むということがあります。

これは、人間の心理とも深く関係しており、一度自分の考えが受け入れられたと感じたら心の距離が少し縮まります。例えば出身地が同じというだけで親近感を覚えるということはあると思いますが、これは同胞であることで共通した部分がある(共感)と思いこむからです。

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少しでも共通部分共感できる部分があると、警戒していた心が少し緩み、話を聞いてくれるようになる、もしくは話を進んでするようになるというロジックです。

なので、クラスメートとの関係でも、同僚や取引先との関係でも、少しでも傾聴の時間を設け共感したのちに、話を進めていくとコミュニケーションが円滑に進むようになります。

 

3. まとめ

辛い時があった場合は、自分の心と向き合うためにも、話を聞いてくれる人を探しましょう。自分の心からモヤモヤを言語化することにより、自分が今何をしたら良いか分かるようになります。

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自分が苦しんでいない時でも、傾聴するもしくは共感する癖をつけましょう。

私たちは自分と同じ考えを持っていると思うと不思議と安心感が生まれ、心の距離がぐっと縮まることがあります。

多くの人が傾聴することで個々の不満が減り、幸せが増すような世界になればよいなと思います。

 

 

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