<心理学>相互フォローとリムバの心理
SNSを使用していると『相互フォロー』とか『リムられたらリムバします』とかいう自己紹介を目にすることがありませんか?普段何気なく目にするこのような言葉について、深く考えたことは無かったのですが、ツイッターを始めて1か月以上たった今、あまりにも多くの方がこのような文言を自己紹介や固ツイに入れていることに疑問が湧きました。
皆さんご存じだとは思いますが、相互フォローは字のごとく“フォローしてくれたら同様にフォローバックします”という意味です。リムバというのはRemove(フォローを解除)されたらRemove Back(フォローを解除バックするよ)という意味で、やれらかたやり返すというようなメッセージになります。
本日は相互フォローやリムバがSNS運用にあたってどのような効果をもたらすのか、SNSと付き合っていく上でどのようなことを気に掛けたら良いかということを、心理学的に解釈していきたいと思います。
1. フォロー・フォロワーの関係
相互フォローの目的
相互フォローを自分の名前に入れてる人もいるくらい、Twitterをやっている方は毎日見る単語だと思います。相互フォローを謳う目的はシンプルで、相互フォローアカウントをフォローすることで自分のフォロワーが効率的に増やすということです。
通常、興味があるアカウントの方をフォローしたところで、必ずフォローバックがもらえるとは限りません。フォローしてくれる人が多い=読んでいてくれる人が多い、絡んでくれる人が多いと、ツイッターをやる上で励みにもなります。趣味アカウントでも副業アカウントでも、多くのフォロワーがいたら良いなと思う方々が相互フォローを推奨しています。
リムバの目的
Remove Backという言葉は英語国では存在しません。日本が独自で流行らせた言葉だと思いますが、英語圏では通常Removeと言わず『unfollow』と言うのが一般的です。Removeは“削除する”という意味になるので、あまり人に対して使用するのが私は個人的に好きではありません。
リムバ100%とかプロフに書いている人の意図としては、フォロー解除されたら私のフォロー解除し返すよ=あなたのフォロワー数の数稼ぎに使わないでねということ意味しています。
2. SNSの運用で忘れてはいけない点
来るもの拒まず、去る者追わず
このような相互フォローで出会ったり、リムバでお別れしたりが毎日のように起こっているTwitter界隈ですが、まず一つ忘れてはいけないのは、SNSとリアルな現実世界を混同してはいけないということです。
現実世界では、確かに別れが来てしまったら悲しいと思うかもしれませんが、SNS上での相互フォローや、リムバというのはあくまでSocail Networking Site上で起こっていることであり、WEB上でのやり取りであることを理解しましょう。もちろんSNSからオフ会を開催し対面することになったり、SNS上で出会った人と実際に会うことはあるかもしれませんが、そうなればSNS上での付き合いではなくなります。
TwitterにハマりすぎるとWEB上の世界とリアルの境界線がなくなり、あたかも現実世界で起こっているかのように心が反応してしてしまいます。フォローされるときは良いですが、リムーブされた時に「私悪い事言ったかな?」「嫌われちゃったのかな?」とか予期せぬ『お別れ』に対して、悲しいとか不愉快といったようなネガティブな感情が出てきてしまいます。中毒になっている方には特に来るもの拒まず、去る者追わずの精神を大切にしていただきたいです。
Those who come are welcome、those who leave are not regretted.
Lagom(ラゴム)の精神
スウェーデン独特の言葉に『Lagom(ラゴム)』というものがあります。これは多すぎず少なすぎずちょうど良いという意味になるのですが、彼らは常日頃からLagomの考え方が生活のいたるところに反映されてます。
例えば、働きすぎも働かなさすぎもあまり好きでないスウェーデン人の仕事のスタイルは常に“Lagom(ちょうど良く)”がモットーで残業は絶対にしません。また、仕事の合間に『Fika(フィーカ)』というお菓子を食べて一息つく時間があり、長い仕事の合間にちょうど良い休憩をはさむことによって、同僚たちと楽しく仕事をすることを心掛けています。
私たちのSNSも彼らのいう『Lagom(ちょうど良い)』くらいで楽しむのが一番心に負担がないと思います。ちょうど良い距離感でSNS上の付き合いもしていると、リムるリムらないでいちいち心がざわざわすることがなくなると思います。とはいえ、SNS上には素敵な方や面白い情報を発信されてる方が多いので、どうしても長時間やってしまいがちですが、そんな時はラゴムの精神を思い出しましょう。
期待することをやめる
「リプしたのにリプ返がなかった」とか「私は固定ツイをRTしたのに、自分のはRTしてもらえなかった」といったような、自分がしたことに対する見返りを求めるのもやめましょう。自分がやったことに対して、相手が必ずやると約束したわけではないですよね?
SNSに限らず生活するうえで人に対して何かを『期待する』ということは、自分自身で人生を生きずらくしていることがあります。自分が相手に対して「こうしてくれるだろう」と思っていることは、あくまで自分の一方的な考えにすぎず、故に相手が必ずそうするといった確証がなく思い通りに行かないことが大いにあります。それに毎回毎回悲しくなったり、傷ついたりしていたら、精神状態が不安定になってしまいます。
家族や親友でさえも自分の気持ちが伝わらず喧嘩になったりしますよね。それがSNS上で会ったこともない方たちと会話をするわけですから、自分が思っていた通りにいかないなんて当たり前のことです。それに期待するよりかは、自分が期待するということが一方的な感情であることを理解したうえで、何かを期待すること自体をやめるとだいぶ心が軽くなると思います。
3. まとめ
本日はSNS上の相互フォローやリムバという言葉から、どのような意図でそれを行うのかということと、SNSを楽しむうえで忘れてはいけない心構えをお伝えしました。
SNSをやる理由は人それぞれです。趣味でゆるーく楽しみたい人もいれば、少しでもマネタイズにつなげるべくビジネスで使う方もいます。そんないろんな目的の方がWEB上で交流するわけですから、最低限のマナーをもって楽しい交流ができるようにそれぞれが心がけたら良いのではないかと思います。
ただツイッターにハマりすぎて現実世界で起きてる事かのように心が一喜一憂するのは疲れてしまうので、常にちょうど良い程度で、去る者は追わず来る者は拒まず精神で付き合っていきましょう。
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