<中国語⑩>中国人女性の男性に対する最低条件
日本人女性はよく結婚する男性は年収〇〇万以上とか、テレビで取り上げられてるのを見たりしますが、中国人女性の男性への条件って聞いたことありますか?
私は中国に少し住んでいたので中国人男性から「日本人の女の子を紹介して」といわれる事がよくありました。よくよく理由を聞くと、中国の女性は車・家・お金すべてを持ち合わせていないと結婚してくれないからと言うのです。しかも女性だけでなく、その両親も同様の考えを持っているということには驚きです。
本日はそんな中国人の結婚に対する価値観をご紹介していきます。
1. 本日のMindfulness word
中国語
一个男人给一个女人最好的情书,就是结婚证书。
最好/zuìhǎo : 最高の。
情书/qíngshū : ラブレター。
结婚/jiéhūn : 結婚。
证书/zhèngshū : 証書。
日本語意訳
男性が女性に与える最高のラブレターは結婚証明書です。
2. 意味を深掘りして考える
中国の若者の結婚観
中国人は日本人と比べると良い意味で恋愛に純粋な人が多いと個人的に思います。大学に入るまでは、親に「恋愛する時間があるなら勉強しなさい」と言われて育つ一人っ子が多いので、大学に入り親元を離れて初めて恋愛をするという人がほとんどです。
そんな彼らの結婚に対する考え方は、極めて現実的です。特に女性の社会進出が日本より遥かに進んでいる中国では、勉学にも仕事にもプライドを持つ女性が多く、その傾向は都市部であればあるほど強く出ています。
"三有"で表される結婚の条件
そんな現実的な中国人の女性が男性へ求める条件として、三有いう言葉が存在します。この三つというのは、车子(車)、房子(家)、钱(お金)のことを指します。つまりこの3つを持ち合わせて初めて結婚を考える男性に値するというのです。日本でこんな条件を突きつけたら「じゃあ貴女はそれに値するくらい美しいの?」と皮肉を言われそうですね。笑
中国人女性がそのような条件を言うようになった背景には、物価の上昇、仕事上のストレスの増加、女性の社会的地位が上がったことなどが挙げられます。剩男剩女(余っている男女=独身の男女)という言葉が流行するくらい、中国人の若者の晩婚化は年々深刻になっています。
結婚にかかる費用も中国人の若者にとっては大きな重荷となります。中国人の結婚式は、日本と違い大勢の人を招待します(沖縄にも近いものがあります)。これは招待する人数が多い=面子がたつという概念のもと成り立っており、人数は多ければ多いほど良いという考えが根底にあります。
結婚式当日までに行う事柄も沢山あります。まるでどこかの芸能人かのようなアルバム式の結婚式の写真撮影、結婚式当日にチャーターするリムジンのような高級な車、披露宴の準備などにかかる費用もかなり高額です。
このような出費があるからこそ、三有の中に“お金”が入っていることには納得します。
"百年好合"の精神
そんな色々な条件が付いてまわる中国人の結婚に関してですが、結婚願望のある若者は総じて多く、結婚したら一生大事にするという心構えを持っている人がほとんどだです。百年好合(夫婦仲睦まじく、白髪が生えるまで一生を共にします)という四字熟語が結婚式やお祝いの言葉としてもよく使われるように、結婚したら相手に尽くすという考えが一般的です。
もちろん都市部には女性の社会的地位向上により、あえて独身を選ぶ女性や結婚しても離婚を選択する夫婦もいますが、それでも大部分の男女は結婚証明書=一番最高のラブレターだと思いながら、婚約相手を探している人が沢山いることも事実です。
一つ日本と違う点を挙げるとしたら、中国人は周りが結婚するから焦るといったことはあまりなく、あくまで自分が結婚したい時にふさわしい相手がいたら結婚する考えている若者が多いことくらいです。
3. まとめ
ここでご紹介した中国人女性の男性へ求める条件は、あくまで彼女たちの理想であり、実際はすべて満たした人でないと結婚しないというわけではないようです。
それでも日本同様に若者の晩婚化は進んでおり、剩男剩女として取り上げられることも少なくありません。私の同僚でも30代半ばの中国人女性がいますが、それでも焦ることなく、自分のプライドを持って仕事に取り組む姿勢はさすがだなと思います。それは、彼らの根底に、結婚は一生もので白髪が生えるまで100年近く共に歩むという考えがあるからなのです。
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