Misa’s Mindfulness Blog

心理カウンセラーが日英中のパワーワードをご紹介します。

<英語⑩>エゴに打ち勝つ/Overcoming your Ego

最終回の本日は、エゴについてのパワーワードです。以前悲しみが憎しみに変わる瞬間”という記事でも説明させていただいた通り、エゴとは自我のことを指し、自分中心利己的考え方のことを言います。

エゴは、基本的に他人と比べて優れているか劣っているかという考えが根本にあることが多く、エゴによって私たちの認知は歪み、不必要な不安苦しみ怒りといったようなマイナスな感情をもたらします。

心理学の世界では"エゴは自分自身ではない。エゴとは距離を置くべきだ"ということが謳われます。それくらいエゴは誰でも持っており、うまく対処できる人が少ないのです。本日は、そんなエゴを乗り越えるための7つの姿勢を表す英語をご紹介します。

Mindful(形) : 心に留める、忘れない。(名) mindfulness

 

 

 

1. 本日のMindfulness word

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英語

"Overcoming your Ego

1. Stop being offended.

2. Let go of the need to win.

3. Let go of the need to be right.

4. Let go of the need to be superior.

5. Let go of the need to have more.

6. Let go of the identifying yourself by your achievements.

7.Let go of your reputation."

 

日本語意訳

エゴを乗り越えるには

1.気分を害されることをやめましょう

2.勝たなければいけないという考えを捨てましょう

3.常に正しくいなければいけないという考えをやめましょう

4.他人より優れていなければいけないという考えをやめましょう

5.もっと欲しいと思うことをやめましょう

6.結果によって自分の価値を決めるのをやめましょう

7.自分の評判を捨てましょう

 

2. 意味を深堀りして考える

エゴによる感情の歪み

エゴよって歪みが生じる思考傾向に関し、代表的なものをご紹介します。

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①白か黒か決めつけること

例:資格を取得してみたが、全く仕事に生かせない

⇒勉強した時間が無駄だった。ほかの事にお金を使えばよかった。

物事を良い・悪い、白か黒かと決めつけて中間を認めようとしないことです。

外資系にいると自然とこの考え方が身に付きます。外資は結果がすべてで過程にどんな努力をしたとしても結果が出せていなければ評価につながりません。ビジネスにおいては有効な考え方かもしれませんが、私生活でもそのモノサシで生活すると、とっても息苦しくなります。自分が行った努力を否定しなければならなくなり、常に完璧でいることを求めるからです。

 

②"すべき"思考

例:幸せになるには結婚すべき、お金持ちになるには副業をすべき。

このような「~すべき」と常に考えていると、自分を責めることが多くなります。自分に対して〇〇すべきと始める前からプレッシャーをかけることによって、がんじがらめになってしまいます。自分で自分の首を絞めるとはまさにこの思考のことを指すを思っており、結果思い通りにできなかったときに更に自分を追い込み、自信がなくなってしますパターンが多いです。

 

③結論の飛躍

例2:今日は誰からも話かけなれない⇒私は職場のみんなに嫌われているのかもしれない。

例1:彼氏からのラインが返ってこない⇒浮気しているのかもしれない。

何も根拠のない事実に対して、かなり飛躍したネガティブな結論を自ら作りだす思考の事です。なぜそのような状況になっているか考えたり分析することもせずに、ネガティブな感情が先走ってマイナスな結論を導き出します。

 

④レッテル貼り

例1:プレゼンで失敗してしまった。自分はダメな人間だ!

例2:隣人がすれ違っても挨拶してくれなかった。嫌な人だ!

たった1回の失敗や不快に思ったことがあったときに、自分や他人に〇〇だ!とレッテルを貼ってしまうことです。これは偏見を基に1つの型にはめ込もうとするので、おおかたネガティブな感情であることが多いです。ラベリングと呼ばれることもあります。

 

手放すこと

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エゴは根本には他者と比べることによって出来上がる自分自身への感情であることをお伝えしました。しかし、他者と比べることによるメリットって何でしょうか。自分より地位が低い人と比べて、自分は成功しているんだと安心すること?これってメリットですか?比べた人より地位が高くなったところで、あなたのエゴはなくなりますか?

答えはNOです。エゴは満足するということがないので、常に何かと比較して自分はどうかと判断します。それによっていつも不安感や、欠乏感が付いて回り、自己肯定感がいつまでたっても大きくなりません。

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では、自分の中に数多く存在するエゴに対してどのように対処したらよいのか・・・それは手放すことです。Releaseするともいいますね。そのような感情は、自分から引き離せばよいのです。

それを実践するヒントが本日のパワーワードのすべてに要約されています。

 

1. 気分を害すことをやめましょう

2. 勝たなければいけないという考えを捨てましょう

3. 常に正しくいなければいけないという考えをやめましょう

4. 他人より優れていなければいけないという考えをやめましょう

5. もっと欲しいと思うことをやめましょう

6. 結果によって自分の価値を決めるのをやめましょう

7. 自分の評判を捨てましょう

 

私たちに一番必要な姿勢

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全て大事な考え方ではありますが、私が個人的に一番大切だと思うのは、気分を害すことをやめるということです。他人と比べることで嫉妬心優劣感が生まれます。勝たなければいけない、正しくいるべきだと決めつけることで心がプレッシャーに押しつぶされ、マイナスな感情が生まれます。もっと欲しいと思うことで欠乏感が生まれます。周りからの自分の評判を意識することによって、他人軸で生きることになり、本来の自分の感情がなくなってしまいます。

どんな感情に対しても自分は自分だという姿勢を持ち、自己肯定感を下げないようにしましょう。他人軸で生活するということは、終わりがなくいつまでたってもネガティブな感情から抜け出すことができません。

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全てがあなたの気分を害することです。すべてがエゴ的な考え方です。これを手放すよう意識しましょう。エゴは自分ではありません、あなたを苦しめる存在です。

エゴが姿を現したら一度冷静になり、どんなエゴが自分の心を乱しているのか分析しましょう。目をつむって深呼吸するだけでも気分は落ち着きますので、エゴの存在を感じたときは積極的に深い呼吸を意識しましょう。

 

3. まとめ

エゴの存在を認識するように意識をすると、認知の歪みが少なくなり、自分の心に忠実なることで生きやすくなります。私たちは取り巻く環境によって思考が左右されてしまうのは自然なことです。しかし、常に自分の心に一番に寄り添い、他人と比較をしないように心がけると、余分な不安感や欠乏感といったマイナスな感情が少なくなります。

私はエゴに心が支配されそうになった時は、ヨガを行うことでだいぶ落ち着きます。皆さんもご自身が冷静になれるリラックス方法を探し、エゴを手放せるように心のトレーニングを行っていきましょう。

 

 

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